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【あれおかしいな】ヒロアカで許せなかった「ヒーローズ:ライジング」について【笑顔はどうした?】

映画を見てあんまり文句は言わないタイプの人間なんですが、これだけは本当に許せなったのでつらつらと語っていきます。

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング : 作品情報 - 映画.com

そもそも「ヒーローズ:ライジング」とは

今文字通り最高潮を迎えている「僕のヒーローアカデミア」の劇場版二作品目の事です、記事の性質上ネタバレは絶対にするので気になるなら見てくださいね。アマプラで無料です↓

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簡単に話すと、1-Aが「離島でヒーロー活動をしようの会」をしてる中でめっちゃ強いヴィランが出てきて困ったけどぶっ倒したぜって話です、まぁ別にストーリーに文句はないです。

ヒロアカに求めているのは滅茶苦茶乱暴に言えば「恐ろしいヴィランをヒーローがカッコよく退治する話」だと思うのでこれで良いと思います。

まず大前提として、一人のファンの妄言である事を前提においてください。

この映画はヒロアカ第一話をモチーフにしてます。(断定)

活真くんはまぁ大体デクです個性はかなりちゃんと強いですけど気にしないで

真幌ちゃんはそこまで気にしなくていいですが、一応爆豪と関係があるとわかれば良いです。

デクと爆豪がメインですが、A組全体オールマイトだと思っていいです、キャッチコピーも「ひとつになれ、最強を超えろ。」(新しい方)と「次は、君たちだ。」(この夏にやるものと被るけど古い方) なのでそういう事です。

オールマイトがちゃんと映ってるポスターもあれば、OFAっぽく見える輝きがあるのでほぼ間違いないでしょう。

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング ...ヒロアカ」劇場版は「ヒーローズ:ライジング」、堀越耕平「最終 ...

ヒロアカの第一話に関してはもう自明なので説明しません、気になるならアニメを2話まで見ればわかります。

肝心の許せない部分ですが何が許せないかと言うと、「演出が気に食わない」。この一点に尽きます。

気に食わなかった演出

二つあります。こんだけ大々的に言ってますが二つしかありません、だから嫌なんですが。

一つ目。真幌ちゃんがヴィランの人質に取られて大ピンチ(ぶっちゃけその状態自体はピンチではないがヒーローは人命救護が最優先なので) この場面で活真くんがヴィランに向かって走り出します。

明らかな見せ場のシーン、ヒーローの条件。

「考えるより先に体が勝手に動いていた」ですね。

コウ🤚🏻🤜🤛🥦 on X: "#ヒロアカ 「身体が勝手に動いてた」と ...

最高にかっこいいシーンなんですが、活真くんの心情は全く語られる事もなく、音楽も演出もずっと重々しいです。

「ここでヴィランに向かっても何も出来ない」「ヒーロー達は自分達を守る為に頑張ってるのにここで出てきても足手まといにしかならない」とか葛藤を描いて、真幌ちゃんが「助けを求める顔」をしてから走り出せばいいんです。

ここで音楽をかっこよく(「you say run」のフレーズを入れるとかね)決めてくれれば最高でした。

ヒロアカ】デク君は見捨てたかな? : 僕のヒーローアカデミアまとめ

ちゃんと伝わるようにはなっていますが、お約束として期待通りのシーンになっていて欲しかった所です。

「彼」がヒーローであると世界に証明したこのシーンをサクっと流した判断はあまりにセンスが無いと思ってしまいます。

二つ目。ラストバトルです。

ここに文句を言う為だけにこれを書いてるといって差し支えないです。

ここの作画描写はめっっっっちゃカッコいいんですが、合わせる音楽がバラードなのでカッコいい音楽というよりは悲しみだったり抒情的なシーンになってます。

バラードは「you say run」のメロディーに沿う形なので、どうしても比較して暗い雰囲気を感じてしまいますね。

ヒロアカはもちろん、ハイキューやガンダムビルドファイターズシャーマンキングなど最高の劇中曲を生み出す「林ゆうきを盲信している自分なので、まず初見で見た時この音楽を受け入れられませんでした。

戦闘シーンの前に感動的な画だったり、スカッとカッコいいシーンだけでないので難しいのはわかりますが、このようになるのは林ゆうき氏が積極的に選んだわけでは無さそうでした。彼が書いたnoteがあり、

「ヒロアカのクライマックスシーンはバキバキバトルとアゲアゲBGMでうっほほい!こそ至高!!」と勝手に思い込んでいて、そして悩んでいた僕は目から鱗でした。(原文ママ)と書かれています。

note.com

ここに詳細がありますが、そもそもこのバラード曲はヒーローズライジングの為に作られた楽曲ではなかったようです。

エリちゃんを助け出すシーンの為に感動的なバラードが欲しかったみたいですね。

そこに関しては十分理解出来るのですが、映画にしてもオバホ戦にしても、そのままバトルに入るのは僕の中の「ヒロアカの流儀」に反します。

それは「笑顔」です。

コウ🤚🏻🤜🤛🥦 on X: "#ヒロアカ 特に「笑っちまって臨むんだ ...

オールマイトの先代、志村菜奈からオールマイトに受け継がれてきたこの「笑顔」。

ヒロアカにおいて「笑顔」が大事であるとされる描写をいくらでもあります。

体育祭の際のデクとオールマイトの会話にもありますし

爆豪が戦闘をするシーンは大体笑顔ですし、

サーナイトアイのヒーロー事務所へのインターンを希望する際の試験では「笑顔」の無い事を明確に指摘されてます。

そして何より、デクの憧れた「どんなに困ってる人でも笑顔で助ける超カッコイイヒーロー」と乖離しています。

エモい感じの雰囲気をヒロアカには求めていない、少なくとも僕はそうです。

OFA譲渡のシーンがエモいのは良いんです、その後のバトルまで切なくされるのは絶対に違う。

ヒーロー「デク」の最後のバトル(というつもりで彼はヴィランと対峙している)でこんな音楽がかかるのは「ヒロアカ」の根幹を否定するものだと言っても大袈裟でない事はわかってもらえたと思います。

それなりの改善策ではないですが「俺バカだからわかんねーけどよぉ、こうすれば良かったんじゃねーの?」って感じのアイディアが一つあって、「林ゆうき氏のよくある曲の構成を使う」ですね。

「you say run」や「シャーマンキング」辺りは曲の構成がめっちゃわかりやすいです。

イントロ→Aメロ→Bメロ→小サビ→サビ→大サビみたいな構成になっているはずです、音楽詳しくないですが、そのように聞こえるのでそういう事にしておきます。

こういう構成の曲があるのであれば、最初をバラードにして感動的なシーンに合わせて(AメロBメロをバラードに)バトルが始まったら元の「you say run」に戻す(サビからドカドカさせる)、ラストの一撃が終わったらまたバラードが始まっても良いかもしれません。

林ゆうき氏のブログ内でも記載のあったフィルムスコアリング(映像に音楽を合わせる)の手法を取っていたら、こうなっていたのであれば、僕の中で最高のヒロアカ映画になっていたと確信しています。残念でならない。

余談

ちなみにこの作品純粋な「you say run」は流れません。不評だったのかは知りませんが次回作の「ワールドヒーローズミッション」では「you say run」が採用されましたし、デクの笑顔が見れましたし良かったです。世間だと前作の方が良いとか言われてるらしいですね、ちょっと自分にはわからない感性です。

今年もヒロアカの映画がありますが、原作は完結直前、アニメもラストバトルが始まっているのでこの映画で最後の可能性は十分あります。「ヒロアカらしい」面白い作品である事を切に願います。